今回は矢越隧道の続きで、同じく国道403号線の旧道区間と滝上隧道を紹介します。
こちらは事前に埋められていることをネット上で確認済みでしたが、一応確認のために行ってきました。
前回の続き
スタート地点は矢越隧道北側の分岐を少し北に移動した以下の場所。
現道は滝上第1、第2の2つのトンネルで抜けていきます。
御覧の通りこの辺りには国道のトンネルだけでなく、高速道路と鉄道のトンネル、そして地形図にはありませんが、鉄道の旧トンネルもあるトンネル密集地帯です。
では行ってみましょう。
奥に見えるのが現道の滝上第2トンネル。
こちらは1997年竣工、延長は128mです。
右側が旧道で、旧道側を向いたのが以下の写真。
特に封鎖されていません。
ちなみに2011年5月は以下のような状態でした。
この時は通行止めの表示がありました。
現在の写真を見ると新たに停止線が引かれていたり、側溝の位置が変わっていたり、明らかに整備されているので、現役で使われるようになっているようです。
廃道区間西側
2020年5月現在、道をまっすぐ突き進むと特に通行止めもないままに廃道になっていきます。
こちらは上の写真とほぼ同じくらいの位置で2011年5月の様子。この時はまだガードレールが見えていました。
旧道は現道の下をくぐっていきます。
この先を右に曲がって行くと旧滝上隧道に到着します。
隧道西側坑口
分かってはいましたが。。。
ちなみに右側の橋は現道の滝上第1トンネルと第2トンネルの間にある橋です。
以前はあの位置から旧隧道も見えていたはず。
矢越隧道と同じ仕事。
こちらは2011年の様子。
滝上隧道は昭和28(1953)年竣工、延長は105mです。
現在は扁額があったであろう部分に近づくことができます。
2011年の時も扁額はありませんでした。
現役時代はあったんですかね。
この後戻って反対側へ向かいます。
内部の様子
反対側へ行く前に2011年5月に撮影した内部の様子を載せておきます。
こちらは内部から西側坑口を映したところ。
坑口付近はコンクリート巻き立てですが、それ以外はコンクリート吹き付けのみ。
坑口以外は四角い断面です。
特に崩れているところはなく、路面もきれいな状態でした。
車道幅員は5.0mとなっていますが、壁面に出っ張りがあるのですれ違いはぎりぎりだったでしょう。
廃道区間東側
ここは滝上第2トンネル、第1トンネルを抜けて来て振り返ったところ。
滝上第1トンネルは1997年竣工、延長405mです。
この右側の道が旧道ですが、入り口はまだ現役の道です。
旧道側に入るとすぐにこの分岐にたどり着きます。
右側は別の現役の道で、すぐ先に篠ノ井線の旧線区間があります。
左が「明科」になってますが、
そっちに行っていいんですか?
行きますよ。
廃道区間に入ってきました。
こちらも西側と同程度の荒れ具合でしょうか。
しばらく進んでから振り返って撮影したところ。
こちらは2011年5月の様子。センターラインがはっきり残っていました。
隧道東側坑口
こちらも西側と同じ状態。
こちらは2011年5月の状態。
こちらの坑口は西側にあったような扁額が取り付けられそうな部分はありません。
当初どの程度まで埋められたのか分かりませんが、雨で土砂が流れ出すとそのうち坑口が出てこないか期待しています。その場合、中は水没してしまうでしょうが。
またそのうち気が向いたら来てみたいと思います。