小豆島一周、通称「マメイチ」
距離は半島をショートカットすれば最短で60km程度、すべて回れば110km程度で、自転車で走るにはちょうど良い。
今回100kmのコースを2023年の年末に2日間で歩いてきた。
きっかけ
なんで見つけたのか忘れたが、2023年5月頃に小豆島一周ウルトラウォーキングというイベントの存在を知った。
ウルトラウォークは100km程度の距離を28時間くらいの制限時間内に歩くというイベント。
毎年全国各地で開催されていて、小豆島での開催は2023年で4回目となっていた。ちょっとおもしろそうだなと思っていたが、開催日が予定がある日だったのでイベントとは関係なく一人で歩いてみるかと思っていた。
自転車でロングライドしたり、山登りをしたりはしていても、さすがにいきなり100kmは歩けないので、何度か長距離歩きをやってみたり、塩の道を徒歩キャンしながら歩いてみたりトレーニングを重ね、歩きなれた所で10月の中旬にに挑戦してみようと計画していた。
ところが、決行しようとしていた週末に小豆島の太鼓祭りがあり、直前で富岡八幡神社の桟敷席への招待の話をいただいた。
貴重なお誘いだったため、その週の予定は太鼓祭りの観覧に変更した。(この話もブログに書こうと思って書いてない😅)
当初の予定が流れたまま2023年も終わりを迎えようとしていたが、小豆島一周ウォークをやらないと年を越せない気分になり、年末の帰省に合わせて決行することにした。
コースと予定
ルートは公式の小豆島一周ウルトラウォーキングと同じだが、新岡山港からのフェリーで土庄港へ行くので、スタートとゴールを土庄港として時計回りに周回することにした。
土庄港11:20着の便で小豆島入りし、翌日の15:40発の便で帰れば、11:30から翌日15:30で公式と同じ28時間制限になる。
イベントの時は早い人は20時間程度で歩くらしいが、特に時間を競うつもりもないので、途中で仮眠もとりながら歩く予定としていた。
ただし、イベント時のようなエイドは当然ないので野営できる装備も用意して行った。
このため用にちょうどいいサイズのバッグも自作したりした。
しばらく放置してたバックパックが完成!
— リジェ@自転車キャンパー (@ligier1976) 2023年12月25日
基本の形は以前のものと同じだけど、以下を変更
・サイズを一回り大きく
・ハーネスをちょっと長く(前回短すぎた)
・ジッパー付きのポケット追加
・ドリンク用のボトムポケットを追加
今週末使う予定🤭#myog pic.twitter.com/uiuwhSUIgN
小豆島へ
9:49
前日仕事納め後、車で移動。車中泊して新岡山港に到着。10:10の船に乗る。
港には12月で休止になった日生航路で使われていたフェリーひなせが泊まっていた。この後どうなるのだろうか🤔
11:19
新岡山港から土庄港までは70分ほど。
スタート予定時間まで少し時間があるので土庄港ターミナルに寄り道。前回見忘れていた高木さんパネルをチェック。
土庄港~小江
11:30
時間通りにスタート。しばらくは市街地を歩くので信号もあり、ゆっくりとしたスタート。
2kmほど歩いたところでマルヨシで買い出し。1日目はここを過ぎるとスーパーやコンビニは無いので、夕食分も買っておく。
12:22
幸い天気は良かったのでそれほど寒くもなく、海辺に出ると気持ちいい。
12:52
スタートから1時間22分で約7km進んで小江まで来た。平均時速は5km程度でまずまず。
平均時速5kmで歩けば100kmは20時間ほどで歩けるので、残り8時間を休憩や仮眠に割り当てられることになる。
沖之島への橋はあまり進んでいるように見えないが、2025年完成らしいのでまだ2年ほどかかるようだ。
6月に1回乗った渡船も橋が架かれば無くなるので、もう1回くらい乗っておきたいところ。
13:04
島の北側に入ったところで蕪崎断層の案内板を見つける。行ってみたかったが時間が無いので今回はスルーした。
令和5年12月と書いてあるから設置されたばかりのようだ。もしかしたら他の場所にも新しく設置された案内板があったりするかもしれない。
先が見通せてまだまだ道のりが長いことを痛感する。
小海~小部
14:35
道の駅大阪城残石記念公園。ここで少し休憩する。
距離的にはスタートから16kmちょっとで全体の1/6くらいになる。
時間も3時間ちょっとでペースも順調。
もうフェリーが来ない大部港を通り過ぎ。
いつも差し入れをいただくshimaGさんからどら焼きをいただく。
16:33
スタートから約5時間、やはり時期的に陽が沈むのが早い。
まだ今日の予定の半分くらいだし、ここからアップダウンも激しくなる。
17:04
島の東側に回り込んで吉田ダムが見え始める。
陽が沈んでもこの辺りまではまだ明るかった。
福田~大角鼻灯台
17:47
福田港に着くころには真っ暗になっていた。
夜の福田港といえば「八日目の蝉」を思い浮かべる。
夜に来ることは無かったのでこの雰囲気が見れて嬉しい。
福田の夜景を眺めながら進む。またしばらく人気のない道を歩くことになる。
19:16
しばらく歩いていると海から月が昇ってきた。
赤見がかった月が海から登る姿は初めて見る景色だった。
朝日や夕陽とは違った趣がある。
20:12
橘を過ぎて大角鼻灯台のある半島に突入すると全く人けがなくなる。
この日は月明かりがあったのでまだ良かったが、街灯もないので月明かりでもなければ本当に真っ暗だろう。
また、この辺りは動物も良く出るらしいので、山からガサガサと音がするたびにビビる😨
幸い動物と遭遇することは無かった。
21:26
獣におびえながら地味に長い区間を過ぎて半島の突端にある大角鼻灯台に到着。
スタートしてから約10時間、明るい所に来て安心する。今日の目標地点まではもう少し。
22:20
灯台から30分ほどでこの日の目的地の瀬戸の浜海水浴場に到着。
ここで全体の半分を少し過ぎた場所になる。寝ずに歩き続けるのはつらいのでここで5時間ほど寝る計画。
トレイルシェルターをサクッと設営。この日は雨も降らない予報だったので軽量で設営と撤収の早いこいつを持って行った。
2日目の朝
5:04
2日目は4時に起きて4時半前に出発。
歩き始めて最初に撮った写真が何故かマルキン醤油の醤油蔵の通りだった。大嶽は見えない。
前日50km以上歩き、少ない睡眠でも体の状態は悪くない。足の裏の痛みもそれほどなく、睡眠でそこそこ回復できたようだった。
5:14
朝食を調達しようとセブンに寄ってみると、なんか看板の電気点いてない…
ここ馬木店は6時開店であることを知る😫
5:29
幸いすぐ近くの内海店は24時間営業だったので助かった。
6:37
6時半を過ぎて徐々に明るくなり始める。
三都半島
そして細長い三都半島に突入する。
ここも地味に長い区間だが、これから明るくなるので気分は良い。夜には通りたくない区間だ。
7:18
三都半島に入ると朝日が昇り始めた。
三登半島だけで距離は20kmくらいあり、全体の1/5を占めている。先が長いのが分かっていても昼間だとそれほどつらい感じは無かった。
大嶽洞門。
大嶽といえば島内にある山の名前だがこことは全然違う場所になる。なぜこの場所で大嶽の名前を付けるのだろうか?
他にも大部から寒霞渓に行く途中にも大嶽川とそこに架かる大嶽橋があるがこれも大嶽とは全然違う場所。不思議だ🤔
花寿波島、三都半島の観光スポットの一つ。朝日が見れる映えスポットでもあるが、種々の海食地形が見れる場所でもある。
この2車線の道をそのまま行くと、三都半島の先端をショートカットできる。これから行く先は当然左の道。
8:24
地蔵崎灯台が見えてきた。
地蔵崎灯台のそばにある釈迦ヶ鼻園地は小豆島最南端の海岸があり、遊歩道やトイレが整備されている。
ちょっとルートから離れるが休憩のために立ち寄った。
ここはあまり来る人もいない静かな海岸だが、正面の海は船が多く通る場所なのでにぎやかだ。
海岸沿いを歩ければ平坦な道で楽に歩けそうだがそうはいかない。この先も軽く峠を越える感じになるので登っていく。
峠を越えると街が見えてきて、長い三都半島も終わりが近づく。ゴールまではあと残り22kmほど。
10:48
道の駅小豆島ふるさと村に到着。いつもこの近くのキャンプ場を利用している。ここでも少し休憩。
池田~土庄市街地
11:09
国民宿舎の入り口の所に桜が咲いていた。冬桜だろうか?
池田の桟敷。太鼓祭りを見学するための場所であることを今年知った。ここの太鼓祭りもいつか見てみたい。
12:19
土庄町に戻ってきた。
今回は富岡八幡神社も通過しただけ。
前島~土庄港
この旅も終わりが近づいてきた。
残りは左下の前島を一周したら終わりだ。残り10kmほど。
12:58
マルナカで昼ご飯を補給。
時間に余裕があったので鹿島海水浴場で少し休憩。
せっかくなので鹿島明神社にも立ち寄る。
12月30日なので正月の準備がされていた。
正月仕様の高木さんも。
14:16
旧戸形小学校。ここも夕日がキレイで好きな場所だ。
残り2km。
15:08
ちょっと余裕をもってゴール。
とのしょうBASEに寄ってみたら年末で閉まっていた。残念😥
15:40
予定通り15:40のフェリーで帰る。
まとめ
2日間良い天気で2023年を締めくくる良い旅だった。
そのうち徒歩サドイチもしてみたい。210kmか…
年末の小豆島一周時の装備
— リジェ@自転車キャンパー (@ligier1976) 2024年1月3日
・バッグ
自作バッグ
・マット
90×45×0.5cmのウレタンマット
FPマット1区画分(50×25)
折りたたみ座布団
・シュラフ
イスカエア300SL
・シェルター
ヘリテイジトレイルシェルター
エバニューアルミシェルターポール
・グランドシート
100均アルミシート
続く pic.twitter.com/FFEPVJniBS
小豆島一周ウォーキング / リジェさんの活動データ | YAMAP / ヤマップ