先日国道254号線旧道にある木製トラス橋の旧落合橋を見に行きましたが、その近くにあった廃橋がちょっと変わっていたので紹介したいと思います。
旧落合橋
旧落合橋については『山行が』でも紹介された有名な木製トラス橋です。
しょっちゅう近くを通るのにずっと行ってなかった、木造トラス橋の旧落合橋を見てきました。
— リジェ (@ligier1976) 2020年7月5日
今の時期見づらいですが、緑に埋もれた姿もいいと思います。👍#廃橋 pic.twitter.com/26EXACiDCJ
2020年現在でも逞しく現存しておりました。
今回は緑が濃くて見づらかったので、また緑の薄い時期に行ってみたいと思います。
白井橋
今回紹介したいのは、旧落合橋から内山峠方向へ移動したところにある白井橋という橋です。
具体的な場所は上のGoogleストリートビューの場所で、旧道が現道に合流する直前の立体交差している部分になります。
上に見えるのが現道の新小屋場橋、左に見えるのが旧道上の橋で、名前は分かりませんでしたが、現道の橋の名前からすると、小屋場橋ですかね?
新小屋場橋の下にあるのが、旧旧道に当たる白井橋で、もちろん廃橋です。
こちらは内山峠側から白井橋にアクセスしたところ。手前にあるのは現道の新小屋場橋の橋脚です。
橋自体はごく普通のコンクリート製の橋です。竣工年は不明。
何が変わっているかというと、親柱にある銘板です。
こちらは下仁田側から見た右側の親柱で、漢字で嬌名「白井橋」と書かれています。
これは普通。
こちらは内山峠側から見た右側の親柱で、平仮名で嬌名「しらいはし」と書かれています。5文字目は埋もれていて見えませんが普通に考えれば「し」です。1文字目の「し」と4文字目の「は」が変体仮名なので分かりにくいですが、これも特に変わったところではありません。
こちらは下仁田側から見た左側の親柱で、「内山峠へ七、八粁」と書かれています。
こちらは内山峠側から見た左側の親柱で、「下仁田町へ一八、一粁」と書かれています。
「粁」は距離の単位「キロメートル」を表す漢字です。メートルを漢字で「米」と書くのは一般的ですが、キロメートルはメートルの千倍ということで「粁」と書きます。
大正から昭和初期の道路標識では距離を表すためにこの文字が使われていたようです。
ということで、下仁田側に書かれていたのは、「内山峠へ7.8km」。内山峠側に書かれていたのは、「下仁田町へ18.1km」ということです。
通常親柱の銘板に書かれる内容としては以下が一般的です。
- 漢字の嬌名
- 平仮名の嬌名
- 竣工年月日
- 河川名
変わっているポイントはここで、親柱が案内標識の役目も持っていたわけです。
これは他では見たことがなかったので珍しいのではないでしょうか?
(それほどたくさんの橋を見てきたわけではないので知らないだけかもしれませんが。。。)
まとめ
親柱が案内標識も兼ねている白井橋を紹介しました。
他に同じような橋がないか探してみたいと思います。
ご存じの方いらしたら情報お待ちしてます。